1.“ 侵略神社靖国提訴闘争を共に!”
1941年の今日は太平洋戦争が勃発した日です。この戦争で2000万人に達するアジアの人々が虐殺されて犠牲になり、悲劇的な侵略戦争の傷はまだアジアの至る所に残っています。特に日本帝国主義の植民地だった朝鮮半島の民衆たちの被害は、どんな国よりも悲惨でした。数十万の人々が強制動員されて戦地に駆り立てられ、数万の女性たちが軍隊慰安婦に引っ張られていき、食糧と物資の収奪は極限に達し、大部分の民衆たちは飢餓に喘がなければなりませんでした。不幸にもこの悲惨な戦争に対して、今日の日本はアジアの共栄のための聖戦だと言っています。21世紀に入り、国際社会は20世紀に人類が犯した野蛮な侵略と虐殺に対して真心に満ちた反省と和解を追求してきたし、恥ずべき歴史を正す努力を惜しんでいません。
人権と平和、共存の文明社会に向けた人類社会の努力に反し、日本の為政者たちと極右勢力たちは侵略戦争を歪曲・美化しています。この退行的な歴史認識の頂点に靖国神社があります。侵略を聖戦であると歪曲し、そのために犠牲になった数百万の被害者たちを戦犯たちと一緒に戦争の神として祀って参拜しながら、口では平和を語っているのです。この靖国神社に、強制動員により犠牲になった2万1千余名の朝鮮人たちと2万8千余名の台湾人たちが、戦争が終わって60年がたった今日まで無断で合祀されています。
今年の夏、8月13日から16日まで、東京で数千人の良心的な日本人たちと一緒に行なった「靖国反対キャンドル共同行動」を通じて、私たちは侵略を美化して平和の脅威となる靖国神社の危険性と、侵略戦争で犠牲になった2万1千余の植民地朝鮮人たちの寃魂が靖国神社に無断で合祀されて蹂躙されている現実を全世界に知らせました。継続して「靖国神社反対共同行動」韓国委員会は、台湾、日本、沖縄地域と連帯をさらに強化して来年にも日本とアメリカで共同行動を推進するでしょう。
東京では韓国と台湾、日本のすべての人権平和勢力たちが一堂に集まる東アジア平和フェスタに取り組み、ニューヨークでは靖国神社の反人権、反文明、反平和的本質を暴露する国際学術大会を開催して国連人権委員会陳情のための国際社会の支持を得て行くでしょう。しかしなによりも一番急ぐ事は、半世紀が過ぎても蹂躙されてきた犠牲者たちの魂を取り戻してくることです。植民地時代に強制連行されて犠牲になった被害者たちの寃魂は当事者の宗教や遺族の意思と無関係に侵略戦争の神として合祀されたまま半世紀が過ぎても陵辱されています。
私たちは2006年の今日から日本内の良心的な弁護士たちの支援を得て無断合祀取下げのための東京裁判を始めようと思います。今回の訴訟は日本社会でタブーになってきた靖国神社に対する最初の公式提訴であり、合祀取下げのための法廷闘争の始まりです。1991年から始まった対日過去清算訴訟は、その間約40余件に至っており、数億ウォン台に達する裁判費用は良心的な日本人たちの募金活動と無料弁論で充当されてきました。裁判の原告に参加した韓国のある遺族は、この10年近くの間に70余回に至る日本訪問費用を全部日本の市民社会の支援で充当してきたと何度も言っています。日本の市民社会の変わりない声援はまことにありがたいことに違いありません。しかしながら韓日過去問題を繰返し強調する私たちの社会としては、反省しなければならないことに違いありません。
今回の裁判闘争もやはり多くの時間と費用が必要となるでしょう。人権と平和に向けた私たち皆の希望と努力が実を結ぶことができるまで、無断合祀撤廃のための訴訟支援活動を共にしてくださるように切に訴え申し上げます。
2006年 12月 8日
靖国神社反対共同行動韓国委員会 |